園長のひとりごと

こども園、福祉全般、寺院関係、走ること、食べること、いろいろと。

9月28日 子育て支援の考え方

昨日大学生と話をしている中で「この園の子育て支援の考え方を聞いて、すごい!と思ったんです」と話してくれたことがありました。親自身のリフレッシュのために一時保育とかを利用していいんですよ、親がリフレッシュして精神的にリラックスした状態で関わることが子どもにとっていいことなんですよと職員が説明したことについて、すごいと感じたそうです。

親が仕事などで子どもの保育ができないから保育園に子どもを預けていたのが以前の保育園です。保育園の役割は親の代わりにすることでした。それが今は子どもに必要な経験ができるようにするのが役割になっています。親の代わりではなく、子ども同士の関わりから学んだり、自分のやりたいことに没頭したり、多様な人と関わったり、自分で考え自分で決める経験をしたりと、そんなことができる生活の場を作ることが保育園の役割です。

その意味でいえば、保護者が仕事をしているかどうかは本来関係ない気がします。でも制度上そこは変えられないのでいいんですが、求められている役割をきちんと果たすことに力を注がなければいけません。以前は「保護者が仕事が休みなのに子どもを保育園に連れてくるなんて」と考える保育者もいたそうです。一時保育の利用目的に「保護者の育児疲れを解消し、リフレッシュ(交際・趣味・休養)するため」と定めてあるのに、それをよしと考えない保育者もいたそうです。

でも子どもの育ちを考えたとき、保護者の仕事が休みであることやリフレッシュを目的としているとか、たいしたことではないはずです。保育園に来た子どもにどんな体験の機会を作るかを考えることや、リフレッシュした状態で子どもと向き合ってもらうよう支援したりすることが、子どもや保護者にとってどれだけ大事なことかをよく考えるべきです。

大学生にそんな話をして驚かれたということは、この考え方がまだ社会の中で一般的な考えではないということなのかもしれません。もっともっとアピールしていく必要がありそうです。

 

今日は管理者が集まる会議が1件ありました。法人全体のことを見据えて議論する管理者の会議は奇数月に行い、各事業所毎の課題を議論する会議は偶数月に行っています。それぞれの会議の役割を定めているんですが、うまく機能しているかどうかを確認することも今日の会議の議題の1つでした。マンネリ化した会議はなんとしてでも避けたいので、その傾向が見えてきたらあり方を見直すつもりなんですが、今はまだその必要はなさそうです。

夜にはお寺関係の会議がありました。近々発行する広報誌の編集会議で、集まった原稿を読ませてもらったんですが、みなさんすごく素敵な文章を書いておられました。いずれ広報誌に載って多くの人に読まれることになるんでしょうが、それ以外の媒体でも紹介してさらに多くの人に読まれることによって、いい話だなあとより多くの人に共感してもらいたい、そう感じる文章でした。