園長のひとりごと

こども園、福祉全般、寺院関係、走ること、食べること、いろいろと。

2022年10月

【新しい研修報告】
先月は花の村でもデジタル化を進めていくことを書きました。研修報告も新しい方法のテストが終わり、各事業所で使い方の説明を始めてもらっていると思います。PCもしくはスマートフォンを使って作成・提出する報告書で、慣れるまでに時間がかかるかもしれませんが、みんなでサポートし合って使い続けて慣れるようにしてください。

報告の形は変わることになりますが、今までと同じようにしっかりと読ませてもらいます。研修で何を学び、学んだことを現場にどう活かしていくかを具体的に書いてもらうようになっているので、一人ひとりの考えが読み取りやすくなっています。何に注目し、何を自分事として受け取り、どんな行動につなげようとしているか。そんなことを自分の言葉で書くと学んだことが整理され、学びを現場に活かしやすくなるはずです。

【やめることに慣れる】
デジタル化は業務の省力化の1つの方法であり、デジタル化以外に業務を省力化する方法はたくさんあります。少しでも効率良く業務を進めるためにできることがあれば、積極的に取り入れてもらいたいと思っています。

業務を改善したり新しい方法を取り入れたりするときのポイントは、今までのやり方を「やめる」ことにあります。新しいことをするために何かをやめるのはよくあることですが、やってきたことをあっさりとやめて次に移っていくのは意外と難しいことだったりします。

数年前のことですが、こども園で行っているイベントの見直しを行いました。子どもたちにこんな体験をさせたいとおもしろい取り組みを職員が考えてくれ、それが毎年恒例のイベントになっていく流れがあったんですが、1つ1つは小さなものでも積み重なることでかなりのボリュームになり、準備等に追われてしまうようになっていました。

そんな状況を変えるために何度か会議を行い、全てのイベントの中から「やめる」ものを決めて全体のイベント数を減らしました。そして今後は新たなイベントを1つ取り入れる際は現在の行っているものを1つやめてからにする、という基本ルールも作りました。

みんなで作りあげてきたことを「やめる」のは、それなりに労力が必要なことです。やめて新しいことを始めるよりも慣れたやり方を続ける方が圧倒的に楽なのは、誰もが知っていることです。長く続けることで初めて見えるものはありますが、継続することが絶対に良いわけではありません。短期間で「やめる」ことを繰り返して得られるものも間違いなくあります。

自分たちに合ったやり方や少しでも効率的なやり方というものは、自分たちの変化や時代の変化によっても変わっていくので、一度身につけて慣れたことでも平気で手放す準備はしておいた方がいいです。そのためには「やめる」練習を繰り返していくしか方法はないように思います。継続することは大切です。それと同じくらい、自分や時代に合わなければ「やめる」ことも大切です。「やめる」ことに慣れ、新しいことに挑戦し続ける、変化し続けることを選択できる組織でなければいけないと思っています。

【昨年より寒いです】
10月は後半にかけて寒くなるイメージでしたが、初旬から急に寒さがやってきました。調べてみると、最高気温が20℃前後に下がるのは昨年より2週間くらい早いようです。急な気候の変化で体調を崩してしまわないよう、例年以上に気をつけて体調管理をしてください。