2023年4月に読んだ本
『不登校 親子のための教科書』 今村久美著
不登校の現状だけは知っておかなければいけないと思い、NPOカタリバの今村さんが書かれた本を読んでみました。
不登校という言葉は変えた方がいいよねという議論もあるけどそれはおいといて、不登校になる可能性はどの子にもある、しかも原因やきっかけは様々であることを考えると、誰もが読んでおいた方がいいと思える本でした。
最後にこんな文章が。
「不登校」という現象は、現代社会に対する子どもたちからのアラートだと私は思っています。親は「自分の育て方が悪かった」なんて思わなくていいし、先生たちは「教師失格だ」なんて思わなくていい。社会に歪みがある以上、犯人探しはこのあたりで終わりにして、みんなで変えていくしかないと思うのです。
アラートを発してくれている子どもたちを課題解決のパートナーとしてとらえながら、自分たちの在り方を考え直し、みんなでつながり直す。そんなチャンスが来ているのではないかと思っています。
不登校は本人・家庭・学校の課題ではなく、社会の課題であると考えると、社会全体で子どもたちに伴走するあり方を考えることが必要です。自分ができること、自分が関わっている組織でできることを探し、できることをやっていかなければと思わされました。