園長のひとりごと

こども園、福祉全般、寺院関係、走ること、食べること、いろいろと。

2023年5月

【福祉を担う次世代の育成】

先月は今年度の事業計画について説明しましたが、その取り組みが動き出しているので紹介します。『福祉を担う次世代の育成』の取り組みで、高校生に対して福祉の仕事を説明する活動がさっそく6月に3回予定されています。

まず6月6日。浜田高校の2年生に「石見地域で働くことや生活することの意義」を伝えるイベントに、デイサービスセンターのOさんが参加してくれます。

次に6月14日。浜田商業の全校生徒に対して「石見地区で働く人を身近に感じ、地元企業について理解を深めてもらう」ことを目的としたイベントに、小規模多機能型居宅介護合歓の丘のMさんとあさりこども園のYさんが参加してくれます。

最後に6月16日。江津高校、矢上高校、島根中央高校、石見智翠館高校、キリスト教愛真高校の保護者と教職員がもりハウスとあさりこども園に見学に来られる際に、地元で働くことを選択した経験などを話してもらう役割をデイサービスセンターのYさんとあさりこども園のMさんに担当してもらいます。

主催者から求められているのは、仕事の内容だけでなく、なぜ地元で働くことを決めたのか、なぜ今の仕事を選んだのかという当事者の声です。人口減少に伴い若い人も減っている中、1人でも多くの人に地元で仕事をすることを選択肢に入れてもらうための取り組みです。福祉の仕事に就いている先輩の姿をしっかりと見せてきてくれることを期待しています。

 

【レンタルスペースとeスポーツ大会】

『新規事業の開発』も動き出しています。地域の中に学校以外の居場所を作ることを目的として、中学生・高校生(12歳〜18歳)を対象にもりハウスの相談室をレンタルスペースとして貸し出すことにしました。希望者にはもりハウスの昼食を提供できますし、スタッフの「てご」をしてもらうことで昼食代が割引になるシステムも用意しています。レンタルスペースは小さな小さな取り組みですが、こうした活動を通して地域の若者を支援したり、若者との交流の場を作ったりしていくことにも取り組んでいきます。詳細は専用サイトで確認してください。そして知り合いに中高生がいたらぜひ教えてあげてください。

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そしてもう1つ。小学生対象のeスポーツ大会をあさりこども園で開催します。eスポーツ大会とは、コンピューターゲームで対戦する大会のことです。小学生が歩いて行けるエリア内に、eスポーツ大会を始めとして様々な催し物が行われる場所を作りたい、小学生が様々な体験をできるようにしたい、そう考えて計画してくれました。まずはあさりこども園だけですが、他の施設でも何か取り組んだり、このような取り組みがあちこちで行われるような支援にも取り組んでいきたいと考えています。

 

【交流再開】

4月の終わりにグループホームとさくらこども園の交流が行われました。約3年ぶりの交流はやはりお互いにとって刺激の多い交流となったようで、その時の様子を互いの職員がとてもうれしそうに報告してくれました。感染対策の必要性は今後もゼロにはならないですが、以前のように「感染対策のため交流は全面的にストップ」という段階は過ぎました。法人内で0歳から100歳までの交流ができるメリットを最大限に活かして、刺激を受け合う楽しい時間を今後も計画してください。