園長のひとりごと

こども園、福祉全般、寺院関係、走ること、食べること、いろいろと。

お金の勉強は大事

15年くらい前のこと。市内の保育園の園長さんたちの集まりで雑談をしていたときに「保育園のことに限らず何かやってみたいことがありますか?」と聞かれ「小学生がお金の使い方を体験しながら学ぶ場とかを作りたいですよね。自分たちで稼ぐことを考えたりするとか。」と言ったところ、「子どもにお金の話だなんて!」「そんなことを考えるのはおかしい!」とひどく反対されたことがあります。やりたいことがありますか?と聞かれたから答えただけだし、実際に必要なことだと思っていたから言っただけなのに、あんなに反対意見をぶつけられたことに結構驚いて、今でもときどき思い出します。

お金の話ってなんで嫌がられるんでしょうかね?しかもそれを子どもに教えると言うとさらに嫌な顔をされてしまうのはなぜでしょうか?

お金をツールとしてうまく使っていくことで生活が成り立っていることを考えると、お金のことは早くから学ぶ機会があった方がいいと思います。基本的なことを学んでおくことで、お金に関する不安を減らすことができるでしょうし、おかしな儲け話に対しても「何かおかしい!」と気づけるようになるはずです。こんなにお金を使っているのに、正しく理解する勉強を嫌う理由がよく分かりません。

そんなことを考えていたので、この本はぜひ多くの人に読んでもらいたいと思いました。

 

『貯金すらまともにできていませんが この先ずっとお金に困らない方法を教えてください! 』大河内薫著

 

マンガが合う人合わない人がいるかもしれませんが、理解すべきポイントが分かりやすく説明されているのでとても勉強になります。

貯金ではお金を守れないこと、給料から引かれている税金と保険のこと、実は多くの人は税金より保険の方が多く引かれていること、その引かれている保険のこと、投資について正しく学ぶこと、お得なのですぐにでも始めるべきiDeCoとつみたてNISAのこと、気をつけるべき借金の仕組みなど、どれか1つでも気になることがあれば読んでおいた方がいいです。

あとはこれを子どもたちにも伝えていくためにどうすべきか、ということですね。このことについては著者の大河内さんたちが『勝手に国家戦略会議』で話しているので、その内容がとても参考になりました。

 

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投資だけでなくお金全体のことを学ぶ取り組みを学校が始める動きはまだ見えないので、民間や個人が勝手にやってしまうしかないですね。