園長のひとりごと

こども園、福祉全般、寺院関係、走ること、食べること、いろいろと。

2023年7月

【研修報告】

研修報告を紙ではなくスマートフォンやパソコンから直接提出してもらう形に変えたのが昨年の9月。新しい形に苦労している人もいるかもしれませんが、報告書は順調に届いています。以前とは違い、送信してもらったらすぐに読むことができていますし、誰かが◯◯について感想を書いてたはずだけど…といった時も検索してすぐに探すことができるようになりました。

研修報告で書いてもらっている主なことは、研修内容、見えてきた現場の課題、得られたことを現場でどう活かすかの3つで、その中でも特に注目して読んでいるのが「得られたことをどう活かすか」の部分です。「いい勉強になった!」と思うだけで業務に何も活かされないのでは研修の意味がありません。何かを掴み、それを次の行動に反映させるところまでがセットだと考えてください。

少し前ですが、グループホームやかたのNさんが新人研修の報告でこんなことを書いてくれています。

「介助する時は、今から何のために何をするのかしっかり説明し、納得されてから介助する」

こうやって書いてとるべき行動をイメージし、現場での行動に活かすようにしてください。あれもこれも取り入れようと欲張る必要はありません。たった1つのでもいいので、確実に行動につなげることが大切です。研修を受けるたびに少しずつ行動が変わり、少しずつ事業所が変化していくことを目指してください。

【デジタル化】

業務のデジタル化はなんとか進めたいと思いつつ、まだ十分な変化を作り出せていません。日々行っている業務がどんなプロセスによって成り立っているのかを整理し、デジタルツールに置き換えることが可能かどうかを検討し・・・と手順は見えているんですが、まだまだ手をつけられていないことが多く残っています。ただ、急激に人口が減っている地方こそデジタル化は必要なので、各事業所でできることから取り組んでもらいたいと思っています。

デジタル化を進めるポイントとして、入口をデジタルにすることが大切だと聞きました。例えば紙にメモをとるのをやめて最初からスマートフォンやパソコンでメモをとる。そうすると後で情報の整理や検索をすることが簡単になります。アンケートをとったりするときも紙で実施するのではなく、研修報告でも使っているGoogleフォームのようなもので実施してしまう。そうすると集計作業は自動でやってくれるので手間を省けます。こんな感じで最初に紙を使って後からデジタル化ではなく、入口からデジタルにしてしまうのが最も効率的です。

デジタル化を進めることで、作業にかかっている時間を短縮したり、忘れたり間違えたりすることを減らすことができます。そのことは、利用者さんや子どもたちに向き合う時間を増やして満足度を上げることにつなげられたり、コストを減らして経営状況を安定させたりすることにつなげられたりします。当然コストの削減も目指したいので、いきなり高額のシステムを導入するとかはできません。今あってすぐに使えるサービスをフル活用することを考える。フル活用してトコトン効率化することを目指す。まずはそこから始めましょう。高度なシステムを考えるのはその後で十分です。

デジタル化を進めましょうねとここまで書いてきて、これを紙で配布しているのは矛盾してるなあと気づきました。ですが、みなさんに伝えたいことをほぼ同じタイミングで少しでも確実に伝えようとすると、まだ紙を継続した方がいいと現段階では判断しました。現状を維持しつつ、給与支給日にネット上でも同じものを公開することにします。読みやすい方で読んでください。

【災害や暑さに気をつけましょう】

雨の降り方や暑さの程度などが、間違いなく10年前20年前とは違っています。既にいろんなところで言われていますが、災害に対する知識、熱中症に対する知識は毎年アップデートが必要です。災害にも体調にも十分に気を配りながら、少しでもいい状態で過ごせるようにしましょう。