園長のひとりごと

こども園、福祉全般、寺院関係、走ること、食べること、いろいろと。

こども園の遊びにある「6Cs」

これからの変化の大きい社会を生き抜けるように子どもたちはどんな力をつけていけばいいか、その議論は今も盛んに行われています。過去の社会で必要な力ではなく、今からの社会で必要となる力をつけなければいけません。だからこそ今からの社会や求められる力はどう変化し、その変化に合わせて成功や幸せの定義がどう変化したかを踏まえ、その上で教育のあり方を考える必要があります。

参考にしたのは『科学が教える、子育て成功への道』です。

 

meg-ai.hatenablog.com

 

この本によると、今までの「成功」「幸せ」は、『たくさん覚えて、どんどんテストで吐き出して、良い点数を取り、受験に合格し一流企業に就職する』ことでした。だから教育は

・受け身の学び
・自分で考えて行動することは求められない
・とにかく多くの知識を頭に詰め込む
・詰め込んだ知識を使い、早く正解な答えを出すことが評価が高い

でよかったわけです。

ですがこれからの「成功」「幸せ」は、『健康で、思慮深く、思いやりがあり、他者と関わって生きる幸せな子どもを育て、皆が他者と協力し、創造的で、自分の能力を存分に発揮する責任感あふれる市民になり、誰もが様々な分野で輝くこと』に変わってきています。だからこれからの教育は

・子ども主体の学び
・子どもの興味や関心を引き出すことが求められる
・他者と協働して学ぶ
・得た知識を活用する力をつける
・教員も子どもと共に学ぶ

となっていく必要があるわけです。

その変化に対応するために必要な力と言われているのが6Cs。6Csとはコラボレーション(Collaboration)、コミュニケーション(Communication)、コンテンツ(Contents)、クリティカルシンキング(Critical Thinking)クリエイティブイノベーション(Creative Innovation)、コンフィデンス(Confidence)の6つのCのことです。

簡単に説明すると以下の通りです。

コラボレーション(Collaboration):共に活動する
コミュニケーション(Communication):対話
コンテンツ(Contents):知識
クリティカルシンキング(Critical Thinking):批判的思考
クリエイティブイノベーション(Creative Innovation):新しい概念のものを作り出す
コンフィデンス(Confidence):挑戦し続ける自信

 

こども園の活動でもこの6Csを意識していて、今回こども園の遊びの中にある6Csを職員が整理してくれました。「なるほど、この遊びでこういう力がついていくのか」と分かってもらいやすくなっていると思うので、今後いろんなところで発信していきます。

ちなみにASAKURA(あさくら)とあるのは、あさりこども園と姉妹園のさくらこども園が一緒に活動するときのために「あさり+さくら=あさくら」と作ったもので、この名前はよく使っています。

 

積み木ゾーンの6Cs

製作ゾーンの6Cs

絵本ゾーンの6Cs